前田動物病院 
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SFTS(重症熱性血小板減少症)に関する注意喚起

〜命を守るために知っておいていただきたいこと〜

 

🔴始めに

近年、人・動物に限らずSFTSの感染事例や重篤化の報告が増加しており、更に2025年に三重県内でSFTSに感染した猫を診察した獣医師が死亡するという痛ましい事例が発生しました。これらの出来事は、動物医療現場だけでなく、飼い主の皆様にとっても決して他人事ではありません。

広島県は、動物におけるSFTSの発生件数が全国で3番目に多い地域ということもあり、当院でもSFTSに対する治療や啓発活動を行ってまいりましたが、今後はより一層の注意と飼い主様のご協力が不可欠と考えています。

🔴 SFTS(重症熱性血小板減少症)とは?

マダニが媒介するウイルス感染症であり、人・犬・猫を含む様々な動物に感染します。
また、マダニの咬傷だけでなく、感染した人や動物の体液や排泄物を介して感染してしまうこともあります。
犬・猫に関しては現在有効な治療方法がなく、犬の致死率は26%、猫の致死率は60%と非常に危険な感染症といえます。

🔴 ペットと人を守る行動を

・マダニの予防薬の使用をお願いします。

・外出リスクのある猫はできる限り室内飼いへ

・マダニを見つけた際は無理に取り除かず、病院へ連絡してください。

・発熱、食欲不振、嘔吐・下痢、黄疸(尿や眼が黄色くなる)などの症状が認められた際は、外出した可能性に関わらず、早めに病院へ相談をお願いします。