こんなことありませんか?
- 散歩ですぐ帰りたがる
- 咳が出る
- 心臓に雑音があると言われた etc
犬や猫の心臓病はとても多く認められます。聴診器をあてると心臓の雑音が聴取されることはとても多く、重度の場合は突然亡くなってしまうこともあります。
しかし心臓の雑音あり=投薬開始ではありません。まずはどの段階なのかをしっかり評価することが必要です。
一番多く認める心臓病は犬で僧帽弁閉鎖不全症、猫では肥大型心筋症です。
ステージや症状によって治療もさまざまです。適切な時期に治療を開始することで元気な時を長くしてあげることができます。また歯周病が心臓病につながることもよくありますので、口のケアも忘れてはいけません。
心臓に雑音がある・歯周病がある・高齢になってきた
などがありましたら一度心臓ドックを検討してあげてください。
とても怖い肺水腫
肺水腫は犬の僧帽弁閉鎖不全症の末期に認められるもので、「肺に水が溜まった」状態で呼吸困難になり家族としても見ていられないほどしんどい症状です。
「肺に溜まった水を抜く」治療が必要ですが、ただ利尿剤を投与するだけではうまくいきません。上手に抜くためには正確な状況判断が大事です。また症状が出始めてからの治療だと、「9ヶ月後の生存率は50%しかない」とも言われていますので検診で治療開始時期や状態を見極め、肺水腫にさせないことが重要です。
当院では長年、循環器外来担当の伊原木先生や中須賀先生の診療や指導のもとで治療の質を向上させ多くのワンちゃんが元気になっていきました。また、心臓の評価に強いエコー機器を導入して的確な評価の一助となっています。
現在、手術によって完治が全く不可能なわけではなくなってきていますが難しいのも事実です。また心臓病の種類や状況によって治療法も大きく変わります。
気になる症状がある際はお早めにご相談ください。