前田動物病院 
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コリっとしたデキモノがある。。(リンパ腫)

こんな症状ありませんか?

コリっとしたデキモノが触れた。。

  • わんちゃん・ねこちゃんのリンパ節が腫れている
    (顎の下、胸の前、脇の下、鼠径(そけい)、膝の裏)
  • ねこちゃんの下痢が治らない・鼻が腫れている

    【犬の特徴】

     幅広い年齢で発生しますが6~9歳でよく見られる腫瘍です。
    「多中心型」と呼ばれる全身のリンパ節や肝臓、脾臓などが腫れて大きくなるものが全体の80%を占めます。

    【猫の特徴】

    若齢の猫では猫白血病ウイルス(FeLV)の感染と密接な関係があると言われており、「前縦隔型」や「多中心型」と呼ばれるリンパ節が腫れるタイプが発生します。

    高齢の猫では下痢などを引き起こす「消化器型」や鼻が腫れる「鼻腔型」のリンパ腫が多く見られます。

    【診断】

     腫瘍に針を刺して取れた細胞を見る「細胞診」、腫瘍を手術で摘出して組織を見る「病理組織学検査」があります。

    ◆活発に増殖する悪性度の高いリンパ腫
    ⇒ 細胞診でわかることが多い

    ◆比較的増殖の遅いリンパ腫
    ⇒ 病理組織学検査が必要

    ※炎症などで大きくなったリンパ節との判断が難しいため


    【治療】

     治療の第一選択は化学療法(抗がん剤治療)です。

    化学療法により全ての腫瘍が消失して新たな腫瘍ができない状態を「完全寛解(かんぜんかんかい)」と呼び、リンパ腫の治療ではこの完全寛解の期間を長くすることが目標とされます。

    一般的には複数の抗がん剤を組み合わせて投与する方法が長期的な効果を期待できると言われています。

    【予後】

     犬で最も多い多中心型リンパ腫は化学療法への反応が比較的よく、1~2年の生存が可能と言われています。

    猫のリンパ腫は種類により生存期間が変わってきます。

    ◆若齢のリンパ腫(前縦隔型・多中心型)
    ⇒ 約2~5ヶ月

    ◆高齢のリンパ腫(消化器型・鼻腔型)
    ⇒ 活発に増殖する場合、約4~9ヶ月
    ゆっくり増殖する場合、約2年

  • 一見元気そうに見えてもこのような病気のこともあります。似た症状がある場合は早めにご相談ください。

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